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建築設計: 建築設計事務所DGT / 田根 剛

建築名:a house for Oiso  ( 2015- ) 

毎月の企画展やイベント時のみのオープンです。

次回は

望月菊磨「思うままに」展

  11月20日(月)ー30(木)   11:00 - 17:00

 *11月29日(水)30日(木)は16時まで

 *休館日11月27日(月)

  おおいそ文化芸術祭 関連企画

​ 詳細はこちら

1階は、入り口にショップ、中央に喫茶ルーム、踊り場の小さな展示スペースの奥には茶室があります。

2022年12月からは、それまでプライベートスペースであった2階をギャラリースペース 「 gallery case5 」 として開き、企画展や音楽会、ワークショップを開催しています。

社名でもあるcase5には「五感の箱」、「あらゆるバランス=5について実証探求する場」と言う意味があります。

表現活動を通じてお互いを知り、敬い、人間と世界のより良いバランスを一緒に探求しながら、この場所が多くの方にとって心のhome となる事を願っています。

​TE HANDEL home & gallery は、歌川広重 東海道五拾三次の浮世絵にも描かれた丸い形が印象的な高麗山の麓に在ります。

高麗山は江戸時代末期まで霊領域として保護され、人の入山を制限し、樹木の伐採も禁じられていたことから貴重な広葉樹の自然林(県の天然記念物指定)を残しています。家の土地からも古くは縄文時代の土器が発掘されていることから太古の昔より人々がこの地に暮らしていたことがうかがえます。また山中には古墳群が点在し、6世紀以降、大陸から伝来した仏教信仰の中心地でもありました。

​そのような貴重な自然と文明の歴史が色濃く残るこの山の裾野に建つ家は、幼い子ども達との短く大切な時間を豊かにしつつ、世代を超えて高麗山の風景に溶け込み、この土地の記憶と共に地域に根づく祈りのような場所でありたいと想いました。

設計はスウェーデンの頃からの友人で、大磯の地も気に入って度々訪れてくれていた建築家 田根剛さんにお願いしました。

パリにある設計事務所から送られて来る、多国籍な人間による様々な角度からの​徹底したリサーチとアイデア、シンプル且つ普遍的でありながら見たことのない、この土地にしかないデザイン。この家のコンセプトを表すのにこれ以上ないだろうと思われる「a house for Oiso」と名付けられた設計案に興奮しつつ「これは凄いことになってきたぞ…」とこれから予想される困難な道程を思い、気を引き締めました。

予想通りの工期の延長と予算の見直しを繰り返しながら、田根さんの出世作で代表作となるエストニアの国立博物館の竣工が政治的情勢を背景に遅れる中、この「a house for Oiso」が彼の初めての建築となりました。

誰にとっても初めて尽くしのこの家は、大磯の腕の良い宮大工の兄弟、土地の土を使った面倒な壁作りを快く引き受けてくれた大磯育ちの職人魂に熱い左官職人、母の友人が繋いでくれた横浜の志高い施工会社、真面目で辛抱強い若い設計者たち-

不思議な土地のご縁で集まった多くの心良き作り手の力を借りて、理解ある優しいご近所の皆さまにも祝福して頂きながら2015年5月に完成しました。

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