




- a house for oiso
毎月の企画展のみのオープンです。これまでの企画展
■ 次回企画展
7月1日(火)ー 7日(月)
「夏の雨 夏の星 vol.5」
▽参加作家
&-AYAKO OGAWA:詩・インスタレーション
tanetane:草木染め・彫金
duckfeet :革靴
丹沢講房:菓子
KARAN:キャンドル
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1階は入り口にショップ、中央に喫茶ルーム、踊り場の小さな展示スペースの奥には茶室があります。
2022年12月からは、それまでプライベートスペースであった2階をギャラリースペース 「 gallery case5 」 として開き、企画展や音楽会、ワークショップを開催しています。
社名でもあるcase5には「五感の箱」、「あらゆるバランス=5について実証探求する場」と言う意味が込められています。
表現を通じてお互いを知り、敬い、世界のより良いバランスを探求しながら、100年先この場所が地域の平和で温かな心のhome になっている事を願っています。
TANKE - a house for oiso は、歌川広重 東海道五拾三次の浮世絵にも描かれた丸い形が印象的な高麗山の麓に在ります。
高麗山は江戸時代末期まで霊領域として保護され、人の入山を制限し、樹木の伐採も禁じられていたことから貴重な広葉樹の自然林(県の天然記念物指定)を残しています。家の土地からも古くは縄文時代の土器が発掘されていることから太古の昔より人々がこの地に暮らしていたことがうかがえます。また山中には古墳群が点在し、6世紀以降、大陸から伝来した仏教信仰の中心地でもありました。
そのような貴重な自然と文明の歴史が色濃く残るこの山の裾野に建つ家は、幼い子ども達との短く大切な時間を豊かにしつつ、世代を超えて風景に溶け込み、土地の記憶と共に地域に根づく祈りのような場所でありたいと想いました。
設計はスウェーデンの研修時代からの友人で大磯の地も気に入って度々訪れてくれていた建築家の田根剛さんにお願いしました。
パリにある設計事務所から送られてくる多国籍なスタッフによるあらゆる角度からの徹底したリサーチとアイデア、そこから立ち上がるシンプル且つ普遍的でありながら、見たことのない、この土地にしかないデザイン。この家のコンセプトを表すのにこれ以上ないだろうと思われる「a house for Oiso」と名付けられた設計案に興奮しつつ「これは大変なことになってきたぞ…」と、これから予想される険しい道のりを想いました。
誰にとっても初めて尽くしのこの家は、大磯の腕の良い宮大工の兄弟、土地の土を使った面倒な壁作りを快く引き受けてくれた大磯育ちで職人魂に熱い左官職人、母の友人が繋いでくれた横浜の頼れる施工会社、真面目で辛抱強い若い設計者たち-
不思議な土地のご縁で集まった多くの心良き作り手の力を借りて、理解ある優しいご近所の皆さまにも祝福して頂きながら2015年5月に完成しました。
設計 : DGT / 田根 剛 ー a house for oiso
